Handoff MCP v0.19 — 調査ループとネストプロジェクト対応
複数エージェントで技術調査を進める research-loop を追加。モノレポの入れ子プロジェクトを再帰的に検出できるようになりました。VSCode が固まる不具合も解消しています。
Handoff MCP v0.18.0〜v0.19.1 のアップデートをまとめてお知らせします。調査ワークフローの追加、モノレポ対応、そして VSCode が固まる不具合の修正が中心です。
v0.18.1: 調査と仕様づくりのためのループ
実装を始める前に、まず調べて仕様に落とす作業があります。その工程を複数エージェントで進める /research-loop を追加しました。
調べる観点を分割して並行に調査し、別のエージェントがその結果を突き崩しにかかります。裏が取れなかった主張はもう一度調べ直し、最後に検証済みの根拠だけを仕様書としてまとめます。
- research-investigator — 割り当てられた観点を調べる
- research-verifier — 他のエージェントの結論を反証しにいく
- research-director — 網羅性を判定し、次の工程に進めるかを決める
- research-drafter — 検証済みの内容だけを仕様書に落とす
思いつきをそのまま仕様にしないための工程です。調査が甘ければ差し戻され、最大2ラウンドまで調べ直します。
v0.18.0: モノレポの入れ子プロジェクトを扱う
これまで .handoff/ はディレクトリの直下しか見ていませんでした。モノレポでサブパッケージごとにプロジェクトを切っていると、上の階層からは見えないままでした。
handoff_dashboardがscan_dirsを再帰的に走査し、どの深さにある.handoff/も見つけます(max_depthで深さの上限、exclude_patternsでnode_modulesなどの除外を指定できます)handoff_list_tasksにinclude_childrenを追加。子プロジェクトのタスクを一つのツリーに統合して返しますhandoff_load_contextは常にchild_projectsを返すようになりました
タスク ID はそのままなので、統合表示から handoff_update_task をそのまま呼べます。表示用には衝突しない task_ref が別に付きます。
v0.19.0: VSCode が固まる不具合の修正
セッション開始時に走っていたメモリ整理のフックを外しました。並列に動くサブエージェントが一斉に整理を要求すると、単一スレッドの stdio サーバーに処理が詰まり、VSCode ごと固まることがありました。原因が確認できたので、SessionStart からは同期実行のフックを取り除いています。
既存の環境も handoff-mcp setup を実行し直せば、古いフックが自動で取り除かれます。setup --check は残っている場合に警告します。
あわせて、stdio サーバーに1リクエストあたり30秒のタイムアウトを入れました(HANDOFF_MCP_REQUEST_TIMEOUT_SECS で変更可)。何かが詰まっても、無限に待ち続けるのではなくエラーを返して終わります。
メモリ整理そのものは handoff_memory_cleanup として残っているので、必要なときに手動で呼べます。
v0.19.1: 日本語のメモリ検索が変わりました
内部の類似度エンジンを lexsim 0.4.0 に上げました。これまで日本語は2文字ずつ機械的に区切っていましたが、単語として切り出せるようになっています。過去のメモリを引くときの精度と、重複検出の精度が上がりました。
lexsim 側の詳細は別のお知らせに書いています。
インストール・アップデート
npx handoff-mcp-server@latest
Claude Code のプラグインとして使っている場合は、/plugin install alphaelements/handoff-mcp で最新版に追従できます。

