Handoff MCP v0.43–0.47 — ブレスト自動化、マイルストーン管理、PDF出力、仕様設計ワークフロー、テスト仕様の自動生成
AIとの構造化ブレストから始まり、マイルストーンでプロジェクトを区切り、GUIをピクセル単位で検証し、散らばった仕様をPDFにまとめ、仕様設計をAIと対話で進め、テスト仕様書を国際規格で自動生成する。開発の全工程を管理された品質フローで回せるようになりました。
Handoff MCP v0.43 から v0.47 までの更新をまとめてお知らせします。合わせて Handoff VSCode 拡張 v0.15 の更新も含みます。
前回の v0.38–0.42 で、要件の起草から検証・承認・報告までのライフサイクルが回るようになりました。今回の5バージョンでは、開発の最上流から下流まで——AIとの構造化ブレインストーミング、マイルストーンで開発を区切り、GUIの見た目をピクセル単位で自動検証し、散らばったドキュメントをPDFにまとめ、仕様設計を対話的に進め、テスト仕様書を国際規格に沿って自動生成する——という幅広い領域をカバーしています。
構造化ブレインストーミング — brainstorm-loop (v0.43)
「何を作るか」を決める段階をAIと構造的に進める仕組みです。対話形式で論点を掘り下げていき、裏側のカバレッジトラッカーが「まだ議論していない論点」を追跡します。
対話が進むと、複数のAIエージェントが並列で技術調査に入ります:
- 技術調査エージェント — 技術スタックの実現可能性や制約を調査
- 法規制調査エージェント — 個人情報保護、決済関連など、プロジェクトに関わる法規制を調査
- 敵対的レビューエージェント — 調査結果全体を評価し、プロジェクトを止めるべきリスクがないか判定
調査結果をもとに論点を整理し、技術的な決定事項とリスクを分類して最終レポートにまとめます。このレポートがそのまま /requirement-loop(要件定義)の入力になり、ブレストから要件定義まで一気通貫で進められます。
マイルストーン管理 (v0.44)
プロジェクトをマイルストーン(中間目標)で区切って進捗を管理できるようになりました。
- ライフサイクル管理:
planning → active → frozen → released / cancelledの状態遷移。frozen状態ではスコープ変更に警告が出る - 依存関係: マイルストーン同士に順序を設定可能。循環依存は自動検知
- スケジューリング連携:
auto_scheduleがマイルストーンの期限を考慮し、期限超過の警告を出す - ダッシュボード統合: マイルストーンごとのタスク完了率と要件カバレッジを表示
- マイルストーンレポート: スケジュール状況、タスク一覧、工数サマリ、バグ件数、要件カバレッジ、GUI検証サマリ、リスク分析を含むレポートを生成
インデイ・タスクパッキング (v0.46)
小さなタスクが大量にあるとき、1タスク1日ではなく同日に複数タスクをパッキングするスケジューリング。0.5時間のタスクが100個あっても100日ではなく7日程度に収まります。
GUI検証 — ピクセル単位の自動比較 (v0.44)
AIが作った画面が想定と違うとき、「なんか違う」を数値に変える仕組みです。
- 要件ドキュメントにモック画像と
viewport、capture_methodを設定 trace_tasksが[VRT]ラベル付きの検証タスクを自動生成- ゴールデン画像(正解画像)と実装のスクリーンショットをピクセル単位で比較(pixelmatch)
- 差分箇所がマゼンタで塗られた差分画像を生成
gui-visual-verifierエージェントが「意図的な変更」か「デグレ」かをAI判定
検証結果は VrtEvidence として構造化記録され、トレーサビリティに紐づきます。
PDFドキュメント出力 (v0.45–v0.46)
handoff_doc_export で管理下のドキュメントをPDFに出力できるようになりました。
| 出力パターン | 用途 |
|---|---|
| 単一ドキュメント | 1つの要件書や設計書をPDF化 |
| バンドル | 関連ドキュメントを1ファイルにまとめる |
| ドキュメントツリー | 親子関係を階層構造で出力 |
| タスク紐づき | あるタスクに関連する全ドキュメントをまとめる |
| スコープ指定 | レイヤー・ドキュメント種別・マイルストーン・タグで絞り込む |
- Mermaid図の自動SVG変換: Markdownに書いたMermaid図がPDFにそのまま埋め込まれる
- 要件メタデータ可視化:
enrich: trueで優先度バッジ、実装ステータス、カバレッジバーを表示 - Typst同梱 (v0.46): PDFレイアウトエンジンをバイナリに同梱。別途インストール不要
- レポートエンジン: 日次・マイルストーン・四半期・年次の定型レポートを生成
仕様設計ワークフロー — spec-loop (v0.45)
ブレインストーミング(何を作るか)と要件定義(何を満たすか)の間にある「どう作るか」の設計工程を対話的に進めるワークフローです。
| Phase | 内容 |
|---|---|
| 1. アーキテクチャ設計 | システム全体のアーキテクチャ図をMermaidで生成 |
| 2. GUI設計 | 画面ごとのHTMLモック + 画面遷移図(stateDiagram)を生成 |
| 3. ユースケース分析 | 正常系・代替フロー・例外フローを構造化 + sequenceDiagram |
| 4. レビューと承認 | 各フェーズの成果物をレビューして承認 |
ブレストが完了していれば、そのレポートを自動で引き継ぎます。
テスト仕様書の自動生成 (v0.47)
handoff_trace_scaffold が要件からISO/IEC/IEEE 29119-3 に沿ったテスト仕様書を自動生成します。生成される8項目:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| objective | テストで確認すること |
| preconditions | テスト前に必要な状態 |
| steps | 操作手順 |
| expected_result | 期待結果 |
| postconditions | テスト後の状態 |
| method | manual / automated / inspection |
| environment | テスト環境 |
| priority | 優先度 |
test-spec-worker エージェントがプロジェクトのソースコード・設定ファイル・既存ドキュメントを読んで、プロジェクト固有の文脈を補完します。自信がない箇所には (要確認) マークが付きます。
/requirement-loop の登録フェーズに統合されているため、要件定義からテスト仕様書の生成まで一気通貫で動きます。
Handoff VSCode 拡張 v0.15
テスト仕様書の表示に対応しました:
- テスト方法アイコン: manual / automated / inspection をアイコンで表示
- 環境表示: テスト環境をパネルに表示
- 要件→テスト仕様ナビゲーション: ワンクリックで対応するテスト仕様に遷移
- レイヤーフィルタ: システムテスト・単体テストの絞り込み
インストール・アップデート
npx handoff-mcp-server@latest
Claude Code のプラグインとして使っている場合:
/plugin install alphaelements/handoff-mcp
VSCode拡張:
ext install alphaelements.handoff-vscode

